いつものフィルムで倍撮れる!?ハーフカメラって何?

こんにちは!
癖の強いアイテムが好きなスタッフNです。

 

クラシックデザインのミラーレス一眼が増えたり、サブカルショップにお洒落なフィルムカメラが並んだりするのを見て、古いフィルム式のカメラに興味を持つ方も多いのではないでしょうか?

 

ただ、やはり主流は圧倒的にデジカメやスマホなので、年々フィルムや現像代も値上がりしています。
そこで、いつものフィルムで倍撮れるハーフカメラはいかがでしょうか?

 

今回は、小さくて可愛いハーフカメラを、綺麗な動作品が入手しやすい機種に絞ってご紹介します。

 

ハーフカメラ?

ハーフカメラとはハーフサイズカメラの略で、文字通り半分サイズで撮れるカメラです。

 

通常のフィルムカメラは、35mmフィルムの1コマを使用して1枚の写真を撮ります。
ところがハーフカメラは、1コマを縦割りで半分ずつ使用するので、2枚の写真を撮ることができるんです。
24枚撮りフィルムなら48枚、36枚撮りフィルムなら72枚となります。

 

フィルムがまだ高価だった1960年代に、コスパに優れたカメラとして大流行しました。

 

OLYMPUS PEN

1959年発売のオリンパス ペンは、光学技術者の米谷美久氏によって開発された、ハーフカメラの元祖とも言うべき存在です。
「6,000円で売るカメラ」というコンセプトのもと、高級機種と同じ3群4枚のテッサー型D.Zuiko 28mm F3.5レンズを採用しながらも、フィルムの巻き上げ機構をノブ式にする設計でコストダウンを成功させました。

 

大卒初任給が12,000円、カメラは安くても20,000円以上した時代です。
PENの登場によって、カメラは庶民にも手が届くものとなりました。

 

PENには初代の他、EEシリーズ、Dシリーズ、Fシリーズなど、非常にたくさんの機種があり、累計販売台数は800万台以上。
おそらく中古で最も入手しやすいハーフカメラは、OLYMPUS PENシリーズではないでしょうか。
個人的には、ペンEE-2やEE-3が自動露出と裏蓋開閉式なので使いやすいと思います。
ハーフサイズで一眼レフというペンFも捨てがたいですが……、こちらは高価で本格志向ですね。

 

Canon Demi

1963年発売のキャノン デミは、Canonで最初のハーフカメラです。
Demiとは「半分」という意味のフランス語で、その可愛らしい外観から人気となりました。
角を落としたフォルム、丸いファインダー、巻き上げレバーも丸みを帯びているのが特徴です。
貼り革の色が赤、青、白になったカラーデミというバリエーションもあり、まるで最新カメラのようなお洒落さですね。

 

露出は追針合致式で、明るさに応じて動くメーターに合わせてレンズ周りのダイヤルを回すと、最適なシャッタースピードと絞りの組み合わせになるというものです。
これが「カメラを操作している感」があって面白いのですが、ものによってはメーターが動かなくなっている場合もあるので、注意が必要です(※アプリの露出計などを使用して手動設定すれば撮影可能です)

 

露出やレンズの性能が向上したデミEE17、デミEE28も中古市場ではよく見かけます。
ただ、当時のキャッチコピー「ポケットからデミを出そう」を体現するなら、やっぱり小さくてレンズの薄い初代かなと思います。

 

Ricoh AutoHalf

1962年発売のリコー オートハーフは、レトロフューチャーな見た目が他と一線を画したハーフカメラです。

 

最大の特徴は、名前にAutoとあるように撮影のほとんどを自動化したことです。
理研光学の技術者、安宅久憲氏が「自分の50歳の母親でも撮れるカメラ」を基本構想に設計しました。
ピント合わせ不要、露出はプログラムAE、フィルムはあらかじめゼンマイを巻いておくことでシャッターを切ったあと自動で巻き上げられます。
カメラの知識がなくても、撮りたいものに向けてシャッターを押すだけで、誰でも綺麗な写真が撮れるようになったのです。

 

1962年から1979年の長きに渡って販売されたオートハーフは、ボディ正面のデザインに多数のバリエーションがあるので、お気に入りを探すのも楽しいかもしれません。
1970年の大阪万博ではロゴ入りモデルも販売されていました。

 

中古の注意点は、構造上フィルム室に多くのモルトプレーン(スポンジ状の遮光材)が使用されているため、その部分が経年劣化している場合が多いことです。
モルトは現在でもカメラ用品として普通に売られているので、道具を揃えれば自分で貼り替えできますが、不安なときは「モルト交換済み」のものを選ぶと良いでしょう。

 

Lomography Diana Mini

ダイアナ ミニは、現在でも新品で買うことのできる、ロモグラフィーのプラスチックレンズトイカメラです。

 

シャッターがボタンではなく、レンズ横のレバーを下ろすタイプになっています。
それゆえに手ブレしやすいのですが、もともと非常にドリーミーな写りのため、このままならない感じにハマってしまう人も多いようです。

 

くっきり綺麗に写すカメラではなく、日常を違う角度で見せてくれる、アーティスティックな仕上がりを楽しむカメラですね。
ハーフサイズとスクエアサイズに対応しており、撮影の途中でも切り替え可能。多重露光も簡単にできます。

 

まとめ

他にもCanon Dial 35やKonica Recorderなど、見た目やギミックに惹かれるハーフカメラはありますが、綺麗な動作品が入手しやすいか、というと微妙なので除外しました……。

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